技術の紹介
薄型パネル工法とは
高度成長期に整備されてきたトンネルの中には老朽化しているものも多く、長寿命化のためのトンネル維持管理、トンネル補修が必要とされています。中でも特にトンネルの漏水対策、覆工コンクリートの剥落対策が必要とされています。薄型パネル工法は以下の項目に対応できます。
・パンフレット 薄型パネル工法(PDFファイル) 2013/02/27差し替え
・薄型パネルの施工例と実績(PDFファイル) 2013/02/27追加
・NETIS(新技術情報提供システム)の技術資料(PDFファイル)
NETIS登録 No.SK-030021
・公共工事地産池消推進モデル事業(土木建築部)評価結果(平成24年7月評価)
(平成25年7月評価結果 最終ページ)
・特許 第3894906号
1)トンネル漏水対策
トンネルの漏水対策については種々の工法が開発されていますが、薄型パネル工法は不燃性FRP製パネルを使用したトンネル漏水対策工法で次の特徴があります。
①トンネル形状に合わせてパネルを製作するので、施工が簡単である。
②従来工法より工期が短縮できる。
③工事費が縮減できる工法である。
④コンクリートの欠損が少ない。
⑤使用材料はリサイクルできる。
トンネルの維持管理、トンネル補修には最適な工法です。
2)つらら対策工法
寒冷地のトンネルにおいては出入口付近の天端部分につららができることがあって、これが落下することにより通行車両に危害を及ぼすことが指摘されています。トンネルの維持管理、安全管理にあたってはこうした事故を防止することが重要となっています。
このため薄型パネルである不燃性FRP製パネルに電熱線を埋め込んで通電による発熱により水分の凍結を防ぎ、つららの発生を防止する工法です。
この工法はトンネル以外の場所の維持管理においても対応可能です。
3)トンネル反射板
トンネル側面に薄型パネルを設置することにより、反射板としての機能を持たせることができます。あわせてトンネル側面部の漏水対策にも対応することができます。トンネルの形状に合わせて製作することが可能です。トンネル補修、維持管理に適した方法です。